「ShopifyでECサイトを作りたいが、何から始めればよいか分からない」という担当者は多いはずです。
Shopifyは世界中で使われているクラウド型ECプラットフォームで、専門知識がなくても比較的短期間でネットショップを開設できます。
この記事では、Shopifyでのストア構築の具体的な手順、料金プランの選び方、デザインやアプリの活用方法、そして公開前に確認すべき注意点までを実務目線で解説します。
読み終える頃には、自社に合った進め方の見通しが立つはずです。
Shopifyとは?ECサイト構築で選ばれる理由
Shopifyはカナダ発のクラウド型ECプラットフォームで、世界175カ国以上で利用されています。
サーバーの管理や決済システムの構築を自社で行う必要がなく、管理画面から商品登録やデザイン変更を進められる点が特徴です。
プログラミングの知識がなくても始められる一方、アプリや独自コードで機能を拡張できるため、小規模な個人ショップから大規模なブランドまで幅広く採用されています。
管理画面は日本語に対応しており、商品登録やデザイン変更、注文管理までを一つの画面で完結できる点も、初めてEC運営に取り組む担当者にとって扱いやすいポイントです。
他のASPカート(BASE・STORESなど)との違い
BASEやSTORESは無料で始めやすい国内サービスですが、Shopifyは拡張性と海外販売への対応力で優位性があります。
豊富なアプリと決済手段を組み合わせることで、越境ECや複雑な在庫管理にも対応しやすくなります。
将来的に事業を拡大したい場合は、Shopifyを選んでおくと選択肢を狭めずに済みます。
また、Shopifyは世界中の開発者がテーマやアプリを提供しているため、国内サービスに比べて機能の選択肢が豊富な点も特徴です。
ShopifyでECサイトを作る8つのステップ
Shopifyでのストア構築は、アカウント登録から公開まで大きく8つの工程に分けられます。
全体の流れを先に把握しておくと、途中でつまずいたときにも今どの段階にいるかを判断しやすくなります。
ここでは初めてShopifyに触れる方でも進められるよう、順を追って説明します。
- アカウントを登録し、ストアの基本情報を設定する
- 料金プランを選び、支払い方法を登録する
- 独自ドメインを取得し、ストアに接続する
- テーマを選び、ストアのデザインを整える
- 商品情報(タイトル・画像・価格・在庫)を登録する
- 配送設定と送料のルールを決める
- 決済方法を設定し、テスト注文で動作を確認する
- 利用規約や特定商取引法の表記を整え、ストアを公開する
構築にかかる期間は、商品点数や作り込みの度合いによって変わります。
既製テーマをそのまま使い、商品数も少ない場合は数週間で公開できますが、独自デザインや複雑な機能を加える場合は1〜2ヶ月程度を見込んでおくと安心です。
並行して商品撮影や在庫データの整理を進めておくと、公開までの期間を短縮しやすくなります。
Shopify公式のチェックリストでも、この一連の流れに沿って準備項目が整理されています。
迷ったときはShopifyヘルプセンターの開設チェックリストと照らし合わせながら進めると、抜け漏れを防ぎやすくなります。
特定商取引法の表記を忘れずに用意する
日本国内でECサイトを運営する場合、特定商取引法に基づく表記が必須です。
事業者名、所在地、連絡先、返品条件などを明記しないと、公開後に信頼を損ねたり指摘を受けたりする可能性があります。
公開前の確認項目に必ず含めてください。
Shopifyの料金プランと費用の目安
Shopifyの月額料金は、年払いを選ぶと月払いより安くなります。
2026年8月時点のShopify公式サイトの料金ページによると、Basicプランは年払いで月額3,650円、Growプランは月額10,100円、Advancedプランは月額44,000円です。
決済手数料はプランが上がるほど低くなるため、売上規模に応じて選ぶことが重要です。
| プラン | 年払い時の月額 | カード決済手数料 | 向いている事業者 |
|---|---|---|---|
| Basic | 3,650円 | 3.55%+0円 | 個人・小規模事業者 |
| Grow | 10,100円 | 3.4%+0円 | 成長期の中小企業 |
| Advanced | 44,000円 | 3.25%+0円 | 売上規模の大きい事業者 |
月額料金以外に、有料テーマ(数千円〜数万円の買い切り)や有料アプリの月額費用がかかる場合があります。
制作会社にストア構築を依頼するときは、別途制作費用が発生する点も予算に含めて検討してください。
決済については、Shopify標準の「Shopify Payments」を使うとクレジットカード決済をすぐに導入でき、上記の表の手数料率がそのまま適用されます。
コンビニ決済や後払いなど国内向けの決済手段を増やしたい場合は、外部の決済代行アプリを追加で組み合わせる方法もあります。
料金プランは後から変更できます。
まずはBasicプランで始め、売上や必要な機能が増えたタイミングでGrowプランへ切り替える進め方も現実的です。
デザインとアプリでストアを作り込むポイント
Shopifyにはテンプレート化された「テーマ」が用意されており、無料・有料を問わず好みのデザインを選べます。
さらにアプリを組み合わせることで、レビュー機能や定期購入、多言語対応などブランドに必要な機能を追加できます。
無料テーマと有料テーマの選び方
無料テーマはShopify公式が提供するもので、シンプルな構成のショップに向いています。
有料テーマはデザインの自由度やセクションの種類が多く、ブランドの世界観を表現したい場合に選ばれます。
まずは無料テーマで公開し、売上が安定してから有料テーマへ切り替える方法もあります。
多くのテーマはドラッグ操作でセクションを組み替えられる編集画面を備えているため、コードを書けなくてもレイアウトの調整を進められます。
導入を検討したい代表的なアプリ
Shopifyアプリストアには数千種類のアプリがありますが、まずは次のような目的別アプリから検討すると選びやすくなります。
- レビュー収集アプリ:購入者の声を商品ページに表示する
- 在庫・入荷通知アプリ:欠品時の機会損失を減らす
- メール配信アプリ:リピート購入を促すステップメールを送る
- 多言語・多通貨対応アプリ:越境ECに対応する
アプリを増やしすぎると、ページの表示速度が遅くなり離脱率が上がることがあります。
導入前に本当に必要な機能かを見極め、定期的に使っていないアプリを見直すことをおすすめします。
目的別のおすすめアプリは、Shopifyのおすすめアプリ10選でもまとめて紹介しています。
あわせて読みたい Shopifyで導入すべきおすすめアプリ10選【目的別に厳選】 Shopifyストアにどのアプリを入れるべきか迷っている方に向けて、レビュー収集・メール配信・アップセル・カスタマーサポート・多言語対応など目的別に厳選したおすすめアプリ10個を、… 記事を読む公開前に押さえておきたい注意点とよくある失敗
Shopifyは操作性が高い分、公開を急ぐあまり基本的な設定を見落とすケースが目立ちます。
ここでは、実際の構築現場でよく起こる失敗と、その回避策を紹介します。
- 送料設定が地域や重量に応じて正しく計算されるか確認したか
- テスト注文を行い、決済から注文完了メールまで一連の流れを確認したか
- スマートフォン表示でレイアウト崩れがないか確認したか
- プライバシーポリシーと特定商取引法の表記を用意したか
- 商品ページの画像サイズを統一し、表示速度に影響していないか確認したか
特に送料設定とテスト注文の確認は見落とされがちです。
公開直前だけでなく、商品を追加したりアプリを導入したりするたびに、一連の購入フローを再確認する習慣をつけると失敗を防ぎやすくなります。
日本国内での販売準備については、Shopifyヘルプセンターの日本向けチェックリストも参考になります。
自社構築と制作会社への依頼、どちらが向いているか
Shopifyは専門知識がなくても始められますが、デザインの作り込みや複雑な機能を求める場合は、制作会社に依頼した方が結果的に早く安定した運用に進めることがあります。
自社構築と外注、それぞれの向き不向きを整理します。
| 比較軸 | 自社構築 | 制作会社へ依頼 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 低い(ツール利用料が中心) | 制作費用が発生する |
| 構築スピード | 学習しながら進めるため時間がかかりやすい | 経験に基づき短期間で形にしやすい |
| デザインの完成度 | テーマの標準機能の範囲に依存する | ブランドに合わせたカスタマイズがしやすい |
| 公開後の改善 | 自社でデータを見ながら試行錯誤する | 運用データを踏まえた改善提案を受けやすい |
予算を抑えてまず小さく始めたい場合は自社構築、ブランドの世界観をしっかり作り込み早期に売上を立てたい場合は制作会社への依頼が向いています。
制作会社に依頼する場合の費用相場はShopify制作費用の相場、具体的な依頼の進め方はShopify構築を依頼する方法、構築そのものを丸ごと任せたい場合はShopify構築代行の選び方で詳しく解説しています。
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自社でもプレゼントブランド「LIBASE」をShopifyで運営しており、構築だけでなく公開後の改善についても実務での知見を積み重ねています。
制作会社を選ぶ際は、構築実績だけでなく自社でEC運営を経験しているかどうかも判断材料になります。
会社としての取り組みはNESTIEの会社情報ページで紹介しています。
なお、すべてを外注する必要はなく、日常的な商品追加は自社で行い、デザインや機能追加など専門性が必要な部分だけを依頼する進め方も可能です。
運用体制やチームのスキルに応じて、依頼する範囲を柔軟に決めるとよいでしょう。
契約前に、構築後の運用を誰がどこまで担当するのかをすり合わせておくと、公開後の役割分担で迷わずに済みます。
よくある質問
Shopifyは無料で使えますか?
Shopifyには数日間の無料体験がありますが、継続して利用する場合はいずれかの有料プランへの加入が必要です。
無料体験の期間中にストアの基本設定や商品登録まで進めておくと、有料プランに切り替えた後もスムーズに公開できます。
Shopifyを個人事業主でも始められますか?
個人事業主でもShopifyでのストア開設は可能です。
ただし、法人と同様に特定商取引法に基づく表記や、確定申告を踏まえた売上管理は必要になります。
開業届の提出状況など、事業形態に応じた準備も合わせて確認しておきましょう。
独自ドメインは必ず取得すべきですか?
初期費用を抑えるためにShopify標準のドメインで公開すること自体は可能です。
ただし、独自ドメインの方がブランドの信頼性を伝えやすく、広告やSNSでの案内もしやすくなるため、本格的に運営する場合は取得をおすすめします。
構築を制作会社に依頼すると、公開後も対応してもらえますか?
会社によって対応範囲は異なりますが、公開後の売上データを踏まえた改善提案まで対応する制作会社もあります。
依頼前に、構築だけで契約が終わるのか、運用改善まで継続支援を受けられるのかを確認しておくと安心です。
小さく始めて、後から機能を追加できますか?
可能です。
Shopifyは公開後もテーマやアプリを差し替えられるため、まず必要最小限の機能で公開し、売上や問い合わせの状況を見ながら決済手段やアプリを追加していく進め方が現実的です。
最初からすべての機能を詰め込む必要はありません。
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ShopifyでECサイトを作る方法は、正しい手順を踏めば決して難しくありません。
ここまでの内容を、公開前に見直す際の要点として整理します。
- Shopifyは専門知識がなくても始めやすく、拡張性の高いECプラットフォームである
- 料金プランは事業規模に応じて選び、必要に応じて途中で変更できる
- デザインとアプリは機能を絞り込み、表示速度とのバランスを意識する
- 公開前にはテスト注文と特定商取引法の表記を必ず確認する
- 自社構築と制作会社への依頼は、予算とスピードのバランスで判断する
まずは料金プランを比較し、小さく始めて改善を重ねていく進め方をおすすめします。
構築や運用でつまずいた際は、独学で時間をかけて解決しようとする前に、専門家へ相談することで遠回りを避けられます。
ShopifyでのECサイト構築は、公開して終わりではなく、公開後にどう改善していくかまで見据えて計画することが、長く売上を育てるための近道です。






