「MakeShopからShopifyへ乗り換えたいが、どう進めればいいか分からない」という方に向けた記事です。
結論から言うと、MakeShopは商品データをCSV形式でダウンロードできるため移行の準備はしやすい一方、画像データはCSVに含まれないため別途対応が必要になるなど、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
この記事では、移行の手順・費用の目安・データ移行の注意点について、実務目線でできるだけ具体的に解説します。
そもそもMakeShopで運営を続けるべきか判断するタイミング
「なんとなく乗り換えを考えている」という段階から、具体的な検討に進むべきタイミングを見極めることも大切です。
月商が一定規模を超え、決済手数料や機能面での制約を強く感じるようになった段階は、移行を検討する分かりやすいサインのひとつです。
こうしたサインを見逃さず、早めに情報収集を始めることが大切です。焦らず着実に進めましょう。
また、デザインの自由度に不満を感じ、ブランドの世界観をもっと強く打ち出したいと考え始めた段階も、乗り換えを検討する良いきっかけになります。
移行には一定の手間がかかるため、「なんとなく気になる」段階で焦って着手する必要はありません。ただし、複数の課題が重なってきたら、具体的な検討を始める良いタイミングです。
なぜMakeShopからShopifyへ乗り換える事業者が多いのか
MakeShopは多機能なASPカートとして知られ、大規模なショップでも運用しやすい仕組みが整っています。
一方、事業が成長するにつれて、デザインの自由度や海外展開への対応、アプリによる機能拡張の幅といった面で、Shopifyへの乗り換えを検討する事業者も増えてきます。
- デザインの自由度を高め、ブランドイメージをより強く表現したい
- 海外展開や多通貨対応を視野に入れたい
- アプリによる機能拡張の幅を広げたい
- 月額費用や手数料の構造を見直したい
こうした理由に心当たりがある場合は、Shopifyへの移行を具体的に検討する良いタイミングといえます。
特に海外顧客への販売を視野に入れている事業者にとって、多言語・多通貨対応に強いShopifyは有力な選択肢のひとつです。
移行には一定の手間がかかるため、複数の理由が重なってきた段階で本格的に検討を始める事業者が多い傾向にあります。
料金・機能を細かく比較したい場合は、Shopify・MakeShop比較記事もあわせて確認してください。
あわせて読みたい Shopify・MakeShop比較|料金と機能の違いを徹底解説 国内実績が豊富なMakeShopと、拡張性・海外対応に強いShopify。料金体系や機能面の違い、それぞれ向いている事業タイプを比較して解説します。 記事を読むmakeshop→Shopify移行で最初に知っておきたいこと
移行を検討する上でまず押さえておきたいのが、MakeShopの管理画面にある「商品一括登録」機能から、商品データをCSV形式でダウンロードできるという点です。
商品コード・商品名・商品説明・商品グループといった基本情報はCSVに含まれるため(MakeShop公式マニュアル「商品情報:フォーマット出力項目一覧」、2026年9月確認)、STORESのように商品情報を包括的にエクスポートする標準機能がないプラットフォームに比べると、移行の準備はしやすいといえます。
この点を正しく理解しておくことで、移行にかかる作業量を事前に見積もりやすくなります。
公式マニュアルによると、CSVには「拡大画像名」「追加商品画像」など画像用の欄自体はありますが、すでに登録済みの商品についてCSVをダウンロードすると、この欄には実際のURLではなく「登録済み」という文言が表示されます。
つまり、CSVダウンロードだけでは既存の商品画像を再利用できる形で取り出すことはできず、画像ファイルの移行は別途対応が必要になります。この点を、移行の計画段階で必ず押さえておきましょう。
商品情報自体はCSVで取得できるため、画像さえ計画的に収集できれば、他のプラットフォームに比べて効率的に移行を進められるのがMakeShopの特徴です。
つまり課題は「画像をどう収集するか」という一点に集約されるといえます。この点を早めに把握しておきましょう。
商品データを移行する際の流れ
商品データの移行は、次のような流れで進めるのが一般的です。
- MakeShopの管理画面から商品データをCSVでダウンロードする
- Shopify側でサンプル商品をCSVエクスポートし、必要な項目のフォーマットを確認する
- MakeShopのCSVをShopifyの形式に合わせて変換・整理する
- 商品画像を別途収集し、Shopify側で商品ごとに設定する
- ShopifyにCSVファイルをインポートし、表示を確認する
画像移行の進め方
画像はCSVに含まれないため、商品ページから個別にダウンロードするか、画像ファイルをまとめて管理しているフォルダから取得する必要があります。
商品数が多い場合は、画像ファイル名を商品コードと紐づけて管理しておくと、Shopifyへのアップロード時に迷わず対応できます。
画像収集は移行作業の中でも特に手間がかかる部分です。商品ページを一つずつ確認しながら画像をダウンロードする作業は、商品数が多いほど時間がかかるため、早めに着手することをおすすめします。
データ移行で特に注意したい項目
商品データ以外にも、移行の際に確認しておきたい項目がいくつかあります。
- 顧客データ(パスワードやクレジットカード情報は移行できないことが多い)
- 注文履歴(保持が必要な期間や範囲を事前に確認する)
- 送料設定(配送方法やエリアごとの設定をShopify側で再設定する)
- ブログ記事やお知らせページなどのコンテンツ
- 決済機能(Shopify側で決済方法を新たに設定し直す)
より高度なデータ移行を行いたい場合は、ShopifyのデフォルトCSV機能では対応できない項目もインポート・エクスポートできる専用アプリを活用する方法もあります。商品数が多く複雑なショップほど、こうしたツールの活用を検討する価値があります。
顧客への案内も忘れずに
顧客データを移行する場合、パスワードなどは移行できないケースが多いため、移行前にお客様へ「パスワードの再設定が必要になる」ことを事前に案内しておくことが重要です。
メルマガやSNS、ショップのお知らせ欄などを活用し、移行のスケジュールとあわせて分かりやすく案内しましょう。
移行直後は問い合わせが増える傾向にあるため、想定される質問をFAQとしてまとめておくと、対応の負担を軽減できます。
移行にかかる費用の目安
移行にかかる費用は、商品数や依頼する範囲によって大きく変わります。
| 依頼範囲 | 費用の目安 |
|---|---|
| 商品データ移行のみ(画像収集込み) | 数万円程度から |
| 商品データ移行+デザイン構築 | 数十万円程度が目安 |
| 顧客データ・注文履歴を含む本格移行 | 案件規模により個別見積もり |
商品数が多いほど、また画像収集や商品バリエーションが複雑なほど、作業量が増え、費用も高くなる傾向があります。
見積もりを依頼する際は、商品数や画像点数、必要なデザイン範囲などをできるだけ具体的に伝えることで、精度の高い見積もりを受け取ることができます。
費用を抑えるための工夫
費用を抑えたい場合は、全商品を一度に移行するのではなく、売れ筋商品や在庫のある商品に絞って依頼することで、初期費用を抑えることができます。
残りの商品は、公開後に自分で少しずつ登録していくという進め方も、コストを抑えながら移行を進める現実的な方法のひとつです。
すべてを一度に完璧にしようとせず、優先順位をつけて段階的に整えていく姿勢が、無理のない移行につながります。
デザイン面での移行も忘れずに
商品データの移行に注目が集まりがちですが、ショップ全体の世界観を伝えるデザインの移行も同じくらい重要です。
MakeShopで作り上げてきたブランドイメージを、Shopifyのテーマでどう再現するかを事前に検討しておくことで、乗り換え後も一貫したブランド体験をお客様に提供できます。
- ロゴ・配色などブランドの基本要素を引き継ぐ
- トップページの構成やバナーの見せ方を再現する
- 商品ページのレイアウトを分かりやすく再設計する
Shopifyには豊富なテーマが用意されているため、既存のブランドイメージに近いテーマを選び、そこから微調整していくのが効率的な進め方です。
標準テーマとオリジナルデザイン、どちらがいいか
Shopifyの標準テーマは費用を抑えられる一方、他のショップと似た印象になりやすいというデメリットがあります。
ブランドとしての独自性を出したい場合や、競合の多いジャンルで差別化を図りたい場合は、オリジナルデザインの制作を検討する価値があります。
予算や事業のフェーズに応じて、無理のない範囲で選ぶことが大切です。
移行後にデザインをさらに作り込みたい場合は、ShopifyでECサイトを作る方法をまとめた記事も参考になります。
あわせて読みたい ShopifyでECサイトを作る方法|手順・費用・注意点を解説 ShopifyでECサイトを作りたい方向けに、アカウント登録から公開までの手順、料金プランの違い、デザインやアプリの選び方、公開前に確認すべき注意点までをまとめて解説します。初めて… 記事を読むデザイン移行を「ゼロからのリニューアル」と捉えるか「既存イメージの引き継ぎ」と捉えるかによって、進め方も費用感も大きく変わります。まずはどちらの方針で進めるかを最初に決めておくことをおすすめします。
よくある質問
移行にはどのくらいの期間がかかりますか?
商品数や依頼範囲によって異なりますが、商品数が少なければ数日〜1週間程度、デザイン構築を含む本格的な移行では1ヶ月以上かかることもあります。
商品数が多く、画像収集にも時間がかかる場合は、余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
繁忙期を避けて移行スケジュールを組むことも、トラブルのリスクを抑える上で有効です。
移行中もMakeShopでの販売を続けられますか?
Shopify側の構築を進めている間は、MakeShopでの販売を継続できます。
準備が整った段階で、計画的に切り替えるのが一般的な進め方です。
移行期間中の受注対応をどちらで行うかは、事前に決めておくとトラブルを防ぎやすくなります。
自分で移行する場合、何から始めればいいですか?
まずはMakeShopの管理画面から商品データをCSVでダウンロードし、内容を確認するところから始めるとスムーズです。
その上で、Shopifyのサンプル商品をCSVでエクスポートし、入力すべき項目のフォーマットを確認しながら、ダウンロードしたデータを変換していく流れになります。
並行して、商品画像の収集にも早めに着手しておくと、後の工程がスムーズに進みます。
表計算ソフトの関数を使えば、項目名の変換や並び替えといった作業もある程度自動化できるため、慣れてくれば効率的に進められるようになります。
移行後、MakeShopのデータはどうなりますか?
MakeShopの契約を解約すると、データにアクセスできなくなる場合があるため、必要なデータは解約前に手元に保存しておくことをおすすめします。
商品画像や説明文など、後から必要になりそうな情報は、念のため別途バックアップを取っておくと安心です。
解約手続きを行う前に、必要なデータがすべて揃っているかを最終確認しておきましょう。
SEO評価は引き継げますか?
ドメインをそのまま引き継げる場合はSEO評価への影響を抑えやすくなりますが、URL構造が変わる場合は評価がリセットされるリスクがあります。
可能な限り旧URLから新URLへのリダイレクト設定を行い、検索エンジンに正しく変更を伝えることが重要です。
移行後はGoogle Search Consoleでインデックス状況を確認し、クロールエラーが出ていないかも定期的にチェックしましょう。
既存の被リンクが新URLに正しく反映されているかも、移行後しばらくは注意して見ておく必要があります。
まとめ:画像移行を含めた計画的な準備を
MakeShopからShopifyへの移行は、商品データをCSVでダウンロードできる分、STORESなど他のプラットフォームに比べると準備はしやすい一方、画像データは別途対応が必要になる点に注意が必要です。
商品数やデータの範囲を整理し、自分で対応するか、代行サービスを利用するかを早めに判断することが、スムーズな移行につながります。
まずは移行対象とする商品数やデータの範囲を整理するところから始めてみてください。
画像収集さえ計画的に進められれば、比較的スムーズに移行できるのがMakeShopの特徴です。
MakeShopからShopifyへの移行について相談したい場合は、気軽にお問い合わせください。
現状のショップを見ながら、最適な移行方法を一緒に検討することができます。
気になる点があれば、まずはお気軽にご相談ください。


